YOGITZのキッズヨガの幼稚…
できる子とできない子の差
YOGITZのキッズヨガは、園内の授業に導入いただいているため、どの園も学年も年間を通した指導計画の元、進行していきます。
つまり、1学期は私も子どもたちもお互いに「はじめまして」で、3学期には慣れっこな間柄となります。
しかし、4月。
毎年私にとっても気持ちが引きしまる季節です。
もちろん、顔と名前を一気に一つのクラスでも20名ほど、それをいくつもの園や学校で覚えていくこと自体が課題でもあります。これは、私側の課題です。
一方、4月はこどもたち本人への大きな課題があるタイミングとも言えます。
それは、
「一学期ほど、できる子とできない子の差が顕著だから」
です。
できない子の理由①
こどもの”できない”には、明確な理由がいくつかあります。種類別に見ていきましょう。
理由①:物理的な問題
ものすごくシンプルですが、衣服や持ち物の”物体”自体が邪魔をしているケースは意外と多いです。
【具体例】
- 衣服のサイズ感が合っていない。(大きすぎる、長すぎる)
- 衣服・持ち物のデザインがこどもに合っていない。(大人デザインのサイズを小さくしただけのものになっている)
どんな作業をするにも私たちは多く、”手”を使いますよね。
その手が、または足が隠れてしまうような着丈の衣服を着ていては、正確に指も動けません。
今一度、
「通園児の衣服のサイズ感をチェックしましょう」
ポイントは、「関節(肘・膝・手首・足首・指)が動ける条件になっているか?」です。
また、デザインにも気を付けましょう。
ここ数年、女性は着丈の長いロングタイプのボトムス、しかもフレアータイプのものが主流なデザインですよね。
そのデザインをそのままただこどもサイズにしただけのような服を着て通園している子がいます。
一つ目のサイズ感にも通じる話です。
その他に、特に目立つのが、”靴”、”鞄”のデザインです。
ボトムスの件と同じで、大人のデザインをただ小さくしただけの物を持っているこどもは、実は園内で困惑しています。
靴の脱ぎ履き、時間がかかるお子さんいますよね。
鞄(リュック)の着脱も、実はなかなかできない様子の子を目にします。
それは確実に、靴が履けない、鞄(リュック)が外れないデザインだからなことが多いです。
今一度、
「通園児の衣服持ち物のデザインをチェックしましょう」
できない子の理由②
理由②:経験的な問題
これも、当たり前なことでもあります。
私たちは大人にしても、初見でいきなりできる場合ももちろんありますが、まず、確実にできるものというのは、”見たことがある/やったことがあるもの(こと)”だからです。
私事ですが、家族の転勤により、違う地域へ引っ越しています。
移り住んだ地域の電車や地下鉄なんかでも、初めてなので大の大人でも何となく不安ですし、次の駅を常に気にしたり、ぎこちない自分を感じます。
しかし、長年住み続けていた名古屋市ならば、軽い居眠りをしていたって、案内板を見なくたって、平気なもんです。
少し話がそれましたが、
つまりは、こどもたちの”できる”を増やすには、”経験”が不可欠です。
①でも挙げた、”靴が履けない子”の多くは、”靴を履いたことがない子”です。
入園前までに毎日自分で靴を履いてきている子は、”当たり前のこと”なのでスムーズです。
しかし、いつまでたっても履けない子は、幼稚園教諭や保育士たちと観察していると、親に履かせてもらっている子が多いです。
シンプルに、
「入園前までに、一人で靴の脱ぎ履きができているかチェックしましょう」
こどもが親元を離れて、ひとりで”できる”ために、
物理的な条件、そして、それに慣れ親しんでいる経験を積み重ねてあげ、園内活動をスムーズにしてあげましょう。