八方体・モビールって何? モン…
ダンサー・モビールって何?
モンテッソーリ教育では、赤ちゃんの発達/発育に沿って、モビールを使い分けていきます。
ダンサー・モビールは、前回投稿した”八方体・モビール”の次段階に使用する3種類目のモビールに当たります。
およそ、八方体・モビールと平行していくような使用時期になりそうです。
前回投稿したことと、モビールの重要性は、やはり、同じです。
機械的に動くメリーに対し、アナログ的に動くモビールこそ、赤ちゃんの成長促進誘導ツールです。
少し専門的な表現をすると、これらモビールは、
ヒトの”視覚野”の機能に関連していく重要なものです。
そのため、発達/発育時期の赤ちゃんに、効果的なものを提供する重要性がわかりますよね。
なぜ、モビールなのか?
前回説明した内容に加え、
その後の幼稚園/保育園、学校に進んだこどもたちに、10年以上毎日キッズヨガの授業を担任させていただいてきた私だから言える”見えている”重要性を述べたいと思います。
”注視”は、大容量の情報から、その時に必要情報を選択しているスキルと言えます。
これは、例えば、”注意散漫”な子が苦手としている事象です。
発達障害の子に苦手な子が多いです。
私たちは、その瞬間瞬間に必要な情報に対してその場その場で集中して物事を行い、取り扱います。
例えば、授業中、ノートを取るために先生の書く黒板に視線をやります。
しかし、教室は殺風景ではありません。
- クラスメイトがいます。
- クラスメイトが行動しています。
- 教室には、いくつもの物が置かれています。
- 教室には、掲示物もあるでしょう。
- 廊下を歩く人もいるでしょう。
- 運動場で他クラスの生徒が体育をしているかもしれません。
- 窓からは、風景が存在し、鳥が飛んでいるかもしれません。
きりがないくらいの情報量が、ノートを取るために黒板に目をやる必要のある瞬間を装飾しています。
ここでは”視る”ことだけ取り扱っていますが、実際には”聴こえてくるもの”もさらに多く共存しています。
この不要な情報量から”黒板に目をやる”という、たった一個の必要情報を抜き取り、そこにフォーカスする必要があるわけです。
いかに、99%のいらないものから1%の必要なものを取り出せるか・・・
これが、集中です!
私たちは、いちいちそんなことを考えながら1%の必要なことを取り出して生活していないのですが、
特に、発達障害の子は、ここを難しくしています。
それだけ、実は、「必要なものに目をやる」というのは、簡単なことではないのです。
皆が息を凝らして集中しているような時に、いきなり「あ!」と外を見る子、いますよね。
何か間違ったこと言ったかな?と思うと、
全く関係ない外の景色のことを言い出し、クラスの集中が途切れるなんて場面・・・
必要なものを”視る”スキルを、乳幼児から養っていける、それがモビールなのです。
材料
- ダンサー・モビールの型紙(Web上に出てくるもので可)
- 両面ホログラムの用紙・・・使いたい色数
- 竹ひご・・・40センチ×1本、20センチ×1本
- タコ糸・・・適量
- 手芸糸、テグスなど必要に応じて
入手の仕方
私が使用したものは、
- 竹ひご・・・ホームセンター(※100円ショップの竹ひごは長さが足りません)
- ホログラムの用紙・・・Seria
商品詳細を記載します↓
Seria|きらきらオーロラシート
このシートの良いところが、両面カラーが違うこと!
ダンサー・モビールは、この裏表の色の違いを便利に使うことができるため、片面タイプの折り紙よりも、工程が楽に済ませられるはずです。
前回の八方体・モビールの材料と同じです。
本には載っていない、私からの注意
竹ひごに吊り下げる糸の取り付け方に関しては、ムナリ・モビールと同じことが言えます。
手順
1:両面ホログラム用紙に型紙からカットしたパーツを付け、同じ形にカットします。
私は、写真のようにマスキングテープを使いました。
3:全パーツカットし終えたら、ラミネートします。
4:適宜ふちを付けながら、全パーツをハサミでカットします。
5:頭、腕、足という3パーツで一体できています。それぞれの適切な箇所に糸を通すための穴をあけます。
※ご自身の、使用する糸の太さと相性を検討しながら穴の大きさを決めていきましょう。
6:1体ずつ、糸でつなぎます。ご自身のお好みで両面どちらの色をつないでいくかをデザインしましょう。
7:それぞれを竹ひごにつるしたら完成です。バランスを取ることは、少々てこずります・・・
実際の動きのサンプル
私の作ったダンサー・モビールの実際の動きの動画をInstagramにアップしています。
動画編集時に音楽を付けていますが、もちろん、八方体・モビール自体には音はついていません。
Instagram→@kidsyoga_yogitz
に載せているのでご覧くださいませ。
※動画は音が出ます。音量にご注意ください。
ムナリ・モビール並みに、バランスを取ることが難しかったです。
時間は確かにかかるモビールですが、仕上がったものがくるくる風で回っていく動きは、アナログだからこその味わいがありますよ。