私が作ったムナリ・モビール

ムナリ・モビールって何?

モンテッソーリ教育では、赤ちゃんの発達/発育に沿って、モビールを使い分けていきます。

ムナリ・モビールの特徴は、”白黒”です。

これは、産まれたばかりの赤ちゃんは、世界がモノクロでしか見えていないためです。

そのため、既製品のいわゆる”メリー”では、赤ちゃんにとっては正確に見えていません。

赤ちゃんにとって、”正確に見えている”ということが大変重要です。これは、キッズヨガの指導を10年以上続けてきている中で、のちのちのこどもたちにとっても、大変重要なことが現場にいた私だからこそ、理解できます。





いわゆる子どもたちが”できる”ためには、

”正確に見えている”ことが必須条件なのです。





また、メリーは機械です。

それに対し、ムナリ・モビールは、風が吹くことで動くため、機械のメリーに比べて動きがイレギュラーです。

このイレギュラーについていけるスキルがあることも大変重要です。

モビールの目的は、正確に目で追う(追視と言います)ことができることを目指しています。





つまり、私はこう位置付けています。





機械的なメリーは、赤ちゃんのご機嫌を手早くとるママのためのもの





これに対し、





アナログなモビールは、赤ちゃん本人の成長促進のもの





どちらを子育てに取り入れるか、これで選択できるかと思います。

材料

  • ムナリ・モビール型紙(Web上に出てくるもので可)
  • 画用紙(白・黒)・・・各1枚
  • 透明の球体・・・1個(直径8センチ)
  • 竹ひご・・・42センチ×1本、35センチ×1本、21センチ×1本
  • タコ糸・・・適量
  • 手芸糸、テグスなど必要に応じて




入手の仕方

私が使用したものは、





  • 竹ひご・・・ホームセンター
  • 透明の球体・・・ダイソー




で、購入したものです。





竹ひごは、100円ショップでも売っていますが、42センチの長さはまかなえないので、遥かに長いもののホームセンターの品を購入することをおすすめします。





透明の球体は、物凄く正式に作るならば”ガラス製”ですが、赤ちゃんの周辺にガラスを使用するのはどうかと…と、個人的に思うのと、プラスチック製ですが、ダイソーでサイズも完璧なものが手に入るため、こちらを使用しています。





商品詳細を記載します↓

ダイソー|クリアボール オーナメント紐付|リース№167|SGR-20P12|G039





本には載っていない、私からの注意

テグスを使用しようと思ったのですが、竹ひごだからか、滑り落ちてしまい、ムナリ・モビールの醍醐味、バランスを取る作業中、全くうまくいきませんでした。

ちなみに、竹ひごも丸棒を使う方がより正確です。

テグスの方が透明で目立たない、見た目はすっきりしているかもしれませんが、個人的にはタコ糸及び手縫い糸使用の方がおすすめです。





なお、いずれにしても、タコ糸を竹ひごに通した後、上から手で手縫い糸を使ってぐるぐる巻き、竹ひごから滑り落ちてしまうことを防ぎました。

この時、きつく巻きすぎると、逆に微調整するにもずらせないことになるので、加減が必要です。





最後に、画用紙で作って終わりでも可能ですが、私はラミネート加工しています。ご家庭にある場合は、積極的におすすめします。

手順

1:写真のように、

サイズ通りの竹ひご、透明の球体を用意し、

型紙の通り、3種のパターンを画用紙で制作します。ラミネート加工をおすすめします。


2:竹ひごは、

  • 42センチ・・・白色
  • 35センチ・・・黒色
  • 21センチ・・・白黒のシマ

に、色を塗ります。





私の場合、竹ひごはよくWeb上で出てくるような塗り方は難しいため、ベースを白色にペイントしてから、1センチ幅で、油性ペンを使って、黒色でシマを塗りつぶしていきました。時間もかからず、やりやすかったです。





3:製図通り、オーナメント類を竹ひごにセットしていきます。

とにかくここに時間がかかります!!

上記に書いた、私からの注意にあるように、タコ糸で竹ひごへとかけ、バランスをとった位置で、手縫い糸を使い、ぐるぐる巻きにし、”動くけれども固定できている”という絶妙な状態を使って固定します。





ちなみに、竹ひごへのひっかけ方は、私の場合、お守りを取り付ける状態と同じ方法を取りました。(←わっかになっている状態で通す方法ですが伝わりますでしょうか・・・)

この方法だと、微調整のために動かしたい時にやりやすいはずです。

実際の動きのサンプル

私の作ったムナリ・モビールの実際の動きの動画をInstagramにアップしています。

動画編集時に音楽を付けていますが、もちろん、ムナリ・モビール自体には音はついていません。

Instagram→@kidsyoga_yogitz 

に載せているのでご覧くださいませ。

※動画は音が出ます。音量にご注意ください。





改めて、撮影しながらもムナリ・モビールの機械ではない自然な動きは、大人の私でも癒されます。

右に回ったかと思えば左回りに~なんていうイレギュラーな動きは、赤ちゃんがずっと見ていたい気持ちに駆られる、そんな現象も理解できた気持ちです。

私のムナリ・モビールを作った理由

上記に書きました通り、”赤ちゃんのためのもの”を用意したいのが最もな理由です。

そして、正直なお話、私も知識情報がなかった時は、”メリー”を買おうとしていました。

しかし、ムナリ・モビールの目的、使用の理由を知ったときには、急いで買おうとしてたメリー計画を却下しました。





少し追記ですが、

機械のメリーを私は選びませんでしたが、ご家庭にはご家庭の理由があると思います。

上記に、まるで「メリーはママのためなだけであって、赤ちゃんのためになっていない」というような表現をいたしましたが、私は、ママが自力で100%赤ちゃんに尽くすことだけがいいこととは限らないと思っています。

上手に他力を使うことも、赤ちゃんのためになっている場合もあると思っています。

これは、忙しい現代人のお母様たちだからこそ、”便利品”が注目される理由だと思っています。

出産後のママの心身を大優先にする必要もあると思っています。

何よりも、ママの健やかさが、赤ちゃんの健やかさの源です。

こどもの成長段階を理解する”観察の眼”を大人も養う、YOGITZは共に成長することを目指します